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2007/11/29

神雕侠侶

DVD発売元webサイト
チャンネルNECO番組webサイト(放送終了)

毎日って標榜してたのにずっとほったらかしで、ほんとすんません。
原作は、今年文庫版が出た「連城訣」と同じ金庸先生の、
かの国では超有名な小説です。
今までにも何回もドラマ化されてるそうです。
実は原作の小説は最後まで読んだのですが、
なにせ相方所有DVDなので、最後のほうはまだ見てません。

ストーリーはDVD発売元とかnecoのサイトで紹介されてるだろうから
いいとして(ぉぃ)
とりあえず私の感想を。

主人公の楊過を演じる黄暁明が松平健似なのはひと目でわかるが、
それはこのドラマ出演にあたり、増量を指示されたからであって、
通常時のこの人はすごく細身で別人。
マツケン似でも黄暁明はかっこいいし、原作でも男前ってことに
なってるからいいんだけど、最初の方に出て来る楊過の子供時代を
演じる子役が……どう考えてもイケメンの子供時代じゃない!
中村梅雀さんにそっくり(梅雀さんごめんなさい)。
愛敬あるし、演技はすごくうまいから、この子単体で見ると
とても上手な子役なんだけど、
どうがんばっても、梅雀さんが成長してマツケンにはならないよ。
古墓で修行しながら数年が経ち、子役から成人(黄暁明)に
交代するシーンに無理がありすぎる。

他のキャストでは、李莫愁ねえさんが好きー。
見た目の雰囲気が原作とちょっと違うけど
(原作では黄色がイメージカラーで一見手弱女、だけど凶悪)
李莫愁ねえさんのキャラクターには合ってたと思う。
ねえさんのキャラクター:
男にふられた腹いせに関係ない一家皆殺し、等、超冷酷で凶悪。
でも、破門されても古墓派の教えを守って、身もちはかたい。
おかげで三十路でも二十歳くらいに見えるし、そもそも美人。

しかし、金庸のお話は出て来る人がみんなキャラ立ちすぎ。
一人一人が他の人の小説なら主役はれるくらい強烈だ。

さて、人物以外にも注目した点はいっぱいある。
いろいろCGで追加してるとこはあるにしても、ロケ地の景色が絶景だらけ!
さすが中国、うらやましー。
本編を見てるだけであきらかに山のほうで撮ってるのはわかったが、
メイキングで「オールロケ」でしかも「撮影時期が冬から春先」
だと知って、
あーだからみんな息が白いんだー、と納得。
麗しのヒロイン小龍女の鼻から白い息がピューっと長く出てた。
鼻息白いってどんだけ寒いのよ。
水に浸かったりずぶぬれのシーンで人の吐く息が白かった
ときには
「おい!大丈夫かよ!死ぬぞ!」と本気で思った。

お話自体はファンタジーとも言える内容なんだけど、
諸悪の根源で、ドラマ見た人の多くから「死ね」と言われている、
美人だけど性格も頭も悪い登場人物、郭芙(逆怨みして、楊過の右腕を
切り落したりします)が、最後まで特にひどい目にあわないどころか、
すごくいい人と結婚して幸せになったりとか、
微妙に現実世界っぽくて身につまされる(笑)。

十六年後、主人公楊過とヒロインの小龍女の再会のとき、
「玉蜂の蜜と魚を食べて過ごしたら体に入っていた毒が抜けた」
という説明に、
……それは、デトックス
と思ったのは私だけではないはずだ。

小龍女は毒が抜けた上に、若く美しいままでいられたわけだが、
そのためには16年間ずっと、玉蜂の蜜と魚を主に食べて、
しかも谷底に落ちて何もない状態から、
玉蜂の巣箱を自作して養蜂を営み、魚ももちろん自分でとって、
住むところも衣類もみんな自分で作って、という自給自足生活を
しなくてはいけないんだな。
究極のロハスだ。
時代を先取りしてるな金庸先生。

さらに女子的視点でみると、
小龍女や李莫愁ねえさんの流派「古墓派」の修行をつむと
いつまでも若く美しくいられるらしい。
古墓派入りてー
と思ったのも私だけではないと思う。
暗い穴の中に住んで氷のベッドで寝て、素手で雀を捕まえる
修行とかしないといけないけどな。

単純にドラマとして見ただけでも、わくわくどきどき、次はどうなるの?
って感じで、夢中で見てしまう。
もう日本のTVドラマ(映画も)見られなくなりそうなくらい。
主人公はマツケン似の立派なイケメンだし、美女もいっぱい出てくる。
そしてなにより「武侠もの」なのに、私の予想に反して
女も強い人がいっぱい出てきて対等に戦ったり大活躍するのが魅力的。
それにしても、こういう小説を48年前に書いた金庸先生はほんとにすごい。
日本では原作になりえるものがないし、こういうTVドラマ作るの絶対ムリだよね。

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